• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

HOME有料会員向けトップ > センサーを生かす環境は未整備、主導権争いが激化する

日経ものづくり 2017年2月号

賢い生産ライン計測・制御連携

センサーを生かす環境は未整備、主導権争いが激化する

  • 高野 敦
  • 2017/01/31 00:01
  • 1/4ページ

出典:、2017年2月号、pp.55-57(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 毎年秋にドイツ・ニュルンベルクで開催される産業用制御システムの展示会「SPS IPC Drives」は、多くのメーカーが最新の技術コンセプトや製品をこぞって出展することから、生産ラインの将来像を見通す場としても活用されている。2016年の同展示会で日本からの来場者が多数訪れていたのが、ドイツBeckhoffAutomation社のブースである。来場者のお目当ては、同社が開発を主導する「EtherCAT」の技術動向だ。

 EtherCATは生産ラインなどで使われるオープン・フィールドネットワークの通信規格であり、その普及や導入支援を手掛けるEtherCAT Technology Groupには全世界で3500社以上の企業が加盟している。日本でも2016年4月にトヨタ自動車が「スマート工場のコンセプトに合致する」(同社先進技術開発カンパニー工程改善部長の大倉守彦氏)として採用を表明したことで、一気に関心が集まった(EtherCATを巡る動向については、別掲記事を参照)。

 トヨタ自動車がEtherCAT採用の決め手として挙げたのが、EtherCATの拡張規格「EtherCAT P」である(図1)。EtherCAT Pは、データ通信と電力供給を1本(4線)のケーブルに統合する技術だ。同社は、スマート工場の実現に向けて、生産ラインにセンサーを張り巡らし、計測データやその分析結果を活用することで、生産ラインを賢くしようとしている1)。その計測データを集める手段として、EtherCAT Pのような省配線技術が使えると考えているのだ。そこにビジネスチャンスを見いだした企業がBeckhoff Automation社のブースを訪れたことは、想像に難くない。

図1 Beckhoff Automation社による「EtherCAT P」の展示
EtherCAT Pはドラフト版が公開されている段階だが、実際のケーブルやコネクターが多数出展されたことから、関心を集めていた。
[画像のクリックで拡大表示]

おすすめ

あなたにおすすめ