「日本の大手企業は時代遅れ。優秀な人材は働きたがらない」。こう断言するのが、シリコンバレーを拠点に各国の技術ベンチャーに投資するUzzaman氏だ。2年で変わるトレンドに追いつき、Googleなどの競合と対峙するには、日本の大企業にも大規模なベンチャー投資が欠かせないと説く。世界で勝つためのベンチャーとの付き合い方を同氏に聞いた。

 米国の大手企業と比べた日本の大手企業の違いは、自社の研究開発(R&D)を信じ過ぎていて、ベンチャーに対する信用度が低いこと。そこで気付くべきことは、世界の(技術や消費の)トレンドは変わりつつあり、トレンドをコントロールしているのは若者たちということ。シリコンバレーを見るとだいたい2年でトレンドが変わります。日本の大手企業は自社の開発部門で、このトレンドと競争しようとしていますが、もしかしたら大きな無理をしているのでは。