日本のハードウエアスタートアップであるMoff(モフ)は、スマートフォンと連携させて遊ぶ腕時計型玩具「Moff Band」を2014年に発売した。2015年9月には、1億6000万円の追加増資が決まり、同年11月には、米国の公共放送PBS(Public Broadcasting Service)の教育向け放送「PBS KIDS」との提携を発表した。勢いづくMoffは何を目指しているのか。同社代表取締役の高萩昭範氏に語ってもらった。

高萩 昭範(たかはぎ・あきのり)
高萩 昭範(たかはぎ・あきのり)
経営コンサルティング企業のA.T. カーニーやメルセデス・ベンツ日本 商品企画部プロダクトマネージャーなどを経て2013年にMoffを設立。代表取締役に就任した。(写真:陶山 勉)

 PBS KIDSとの提携は、ウエアラブル機器を活用した知育を実現するのが目的です。米国で言われる、知育に必要な3要素「フィジカルアクティビティー」「フェイス・ツー・フェイス」「イマジネーション・クリエイティビティ」をMoff Bandは備えています。ウエアラブル端末を使って、子供らしく動いて学ぶ。そんな知育のアプリを継続的に提供できるようにしたいと考えています。提携の第1弾として、Moff Bandと連動するスマホ向けアプリ「PBS KIDS Party」を開発しました。アイデアを出したのはPBS KIDSで、Moffが開発を担当しました。