Challenger
目次
-
クルマとITが混ざって、新しい産業が生まれる
White Motion 最高経営責任者(CEO) 蔵本 雄一氏
2017年5月設立のWhite Motionは、日本の自動車部品メーカー(カルソニックカンセイ)と、フランスのセキュリティーベンダー(Quarkslab社)を親会社に持つ、自動車のセキュリティーに特化したベンチャー企業である。日本マイクロソフトから同社の最高経営責任者(CEO)に転身した蔵本雄一氏に…日経エレクトロニクス
-
LiDARでレーダー超え、ロボット・車に“人の眼”の力
SteraVision CEO 上塚 尚登氏
距離画像を取得できるLiDAR(Light Detection and Ranging)。自動運転車やドローン、ロボットに不可欠になりつつある。産業技術総合研究所発のベンチャー企業のSteraVisionは、新しい原理を使ってメカレス化を実現した。新原理に基づくLiDARで、産業ロボットや自動運転の…日経エレクトロニクス
-
意識あるロボットをつくり、意識の発生を証明する
アラヤ 代表取締役 CEO 金井 良太氏
意識を人工的に再現する。野心的な開発目標を掲げるのがベンチャー企業のアラヤである。神経科学分野出身のCEO(最高経営責任者)が一線級の研究者を率いる姿は、人工知能(AI)研究で世界のトップを走る米Google社傘下の英DeepMind社さながらだ。アラヤを支える意識の理論と実用化への道筋を、CEOの…日経エレクトロニクス
-
個人のアイデアで世界を満たす、大企業はお断り
米Kickstarter社 CEO/Cofounder Yancey Strickler氏
かつてない製品を世に送り出す基盤として、賛同する個人から資金を集めるクラウドファンディングが存在感を増している。その元祖の1社といえる米Kickstarter社が、日本市場向けのサービスを2017年9月に開始した。創業者の1人で現在のCEO、Yancey Strickler氏が、Kickstarte…日経エレクトロニクス
-
取り乱せばVRは売れる、スポーツやレジャーを代替
バンダイナムコエンターテインメント AM事業部 エグゼクティブプロデューサー 小山 順一朗氏
ヘッドマウントディスプレー(HMD)と体感ゲーム機のようなメカ機構を組み合わせた装置で、VR(バーチャルリアリティー)を楽しむ「ロケーションVR」のサービスが本格化している。中でも積極的なのが、バンダイナムコエンターテインメントだ。同社は、ロケーションVRの施設を東京・新宿に開設し、2017年7月か…日経エレクトロニクス
-
スペックを知っているのは我々、専用チップで自動運転の標準に
加藤 真平氏(東京大学大学院 情報理工学系研究科 准教授)
水頭 一壽氏(アクセル 技術グループ LSI チーム マネージャー)自動運転ソフトウエア「Autoware」の開発で知られる東京大学准教授の加藤真平氏が、独自ハードウエアの研究に乗り出した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトの一環で、グラフィックスLSIを手掛けるアクセルなどと組む。自動運転車や監視カメラ向けの専用チップを開発する狙いを、加…日経エレクトロニクス
-
創造性を刺激するロボットで、玩具版「プレステ」を目指す
ソニー 新規事業部門 新規事業創出部 TA事業準備室 統括課長 田中 章愛氏
「ソニーが作ったおもちゃ」として注目を集める「toio(トイオ)」。小型ロボットに紙やレゴブロックなどで作った「かぶりもの」を載せて遊ぶ。2017年12月の発売前の6月に先行予約販売を始めたところ、初回限定版や通常版の一部が完売するなど、人気を博している。そんなtoioの開発を主導する田中章愛氏に、…日経エレクトロニクス
-
次の一手は深層学習キラー、プレステ育ちの連続起業家
ハカルス 代表取締役 藤原 健真氏
話題のディープラーニング(深層学習)とは異なる機械学習技術で特徴を出したヘルスケアサービスを手掛ける京都発のベンチャーがハカルスである。一度大きな挫折を経験したものの、方針を変えて、事業を軌道に乗せつつある。同社 代表取締役の藤原健真氏に、方針転換の理由や今後の事業計画を聞いた。日経エレクトロニクス
-
社内ルールは叩き切る! プロセスは公開、家電新事業に賭けるパナの新組織
パナソニックの家電事業を手掛けるアプライアンス社がはじめた新事業創出の取り組み「Game Changer Catapult」。社内から広く事業のアイデアを公募し、1~2年の短い期間で事業化を目指す。これまで主流だった社外秘の開発ではなく、開発プロセスまで外部に公開して進めている。プロジェクトを引っ張…日経エレクトロニクス
-
5年先行く並列ソフト技術、デスバレーの先に巨大市場
オスカーテクノロジー 代表取締役社長 小野 隆彦氏
オスカーテクノロジーは、2017年3月に産業革新機構やデンソーなどの出資を受けた。同社が手掛けるのは、通常のソフトウエアを多数のコアで並列に実行可能な形式に自動変換できるコンパイラ。早稲田大学の笠原・木村研究室が開発した技術を商用化する。新市場の立ち上げを目指す小野社長に、事業の展望を聞いた。日経エレクトロニクス
-
子供を見守るAIサービスが、家族をつなぐメディアに進化
ユニファ 代表取締役 社長 土岐 泰之氏
米Fenox Venture Capitalが主催する「Startup World Cup」の日本予選で優勝したユニファは、「家族をつなぐメディア」の実現を目指す。2017年にも、幼稚園や保育園向けに、ネットワークにつながる体温計などと人工知能(AI)を組み合わせて子供を見守るサービスを開始。そこで…日経エレクトロニクス
-
マイクロ波で化学革命、段違いの省エネ実現
化学産業の製造プロセスに新風を巻き起こしているベンチャーが、マイクロ波化学である。その名の通り、マイクロ波を利用する技術で、従来の化学反応に比べて大幅なエネルギー削減と製造設備の小型化を図る。2014年の自社工場の立ち上げを契機に、大手企業との協業が加速している。同社の共同創業者である吉野氏と塚原氏…日経エレクトロニクス
-
シャープの理念を受け継ぎ、世界初のモノづくりに挑む
team S 代表 高嶋 晃氏
外資傘下で経営再建中のシャープ。そのシャープでかつて腕を磨いた8人が、モノづくりのベンチャー企業を立ち上げた。その名は「team S」。異なる専門知識を持つ個性豊かなメンバーの力を結集し、さらに最新の技術やビジネスに精通した社外メンバーを巻き込み、世界初のモノづくりに挑む。team Sの旗振り役で、…日経エレクトロニクス
-
IoTはARM一辺倒にあらず、「RISC-V」に大きなチャンス
テカナリエ 代表取締役 清水 洋治氏、SHコンサルティング(SHC) CEO 河崎 俊平氏
ルネサス エレクトロニクスを飛び出した熟練半導体技術者2人がタッグを組んだ。1人は、32ビットマイコン「SuperH(SH)」の開発を主導した河崎氏。もう1人が、長年半導体開発に関わり、現在、年間1000個ほどの半導体製品を開封・分析している清水氏である。2人が今、新たに開発している半導体製品の話を…日経エレクトロニクス
-
EVでのすり合わせに強み、基盤化して普及帯を攻める
GLM 代表取締役社長 小間 裕康氏
日本の電気自動車(EV)ベンチャーGLM(本社・京都)の勢いが止まらない。2010年4月に創業した同社は、2013年に99台限定、税別800万円で発売した「トミーカイラZZ」が初日で完売。2016年9月にはコンセプト車両「GLM G4」を「パリモーターショー 2016」で発表した。GLMの創業者で代…日経エレクトロニクス
-
酸化ガリウムでパワー半導体、課題を一掃し次世代の本命へ
FLOSFIA 代表取締役社長 人羅 俊実氏、京都大学 工学研究科附属 光・電子理工学教育研究センター 助教 金子 健太郎氏
次世代のパワー半導体材料「Ga2O3(酸化ガリウム)」で業界に新風を巻き起こしているのが京都大学発のベンチャーFLOSFIA(フロスフィア)。2016年に入り、酸化ガリウムのダイオードのサンプル出荷を開始。積年の技術課題にも解決のメドを付けた。同社を牽引する人羅氏と金子氏に、酸化ガリウムに注目した理…日経エレクトロニクス
-
深層学習でがんに挑む、独自スパコンで高速解析
Infinite Curation 代表取締役 齊藤 元章氏
知られざる医学上の知見を、遺伝子や治療に関する膨大なデータから機械学習技術で導く。同様な構想は数ある中で、Infinite Curationが打ち出した武器は、プロセッサーやDRAM まで独自に開発したスパコンで、仮説の生成や検証を超高速で実行できることだ。医学部出身で数々のベンチャー企業を立ち上げ…日経エレクトロニクス
-
大手電機は若者から乖離、このままでは逸材も敬遠
Fenox Venture Capital General Partner, President & CEO Anis Uzzaman氏
「日本の大手企業は時代遅れ。優秀な人材は働きたがらない」。こう断言するのが、シリコンバレーを拠点に各国の技術ベンチャーに投資するUzzaman氏だ。2年で変わるトレンドに追いつき、Googleなどの競合と対峙するには、日本の大企業にも大規模なベンチャー投資が欠かせないと説く。世界で勝つためのベンチャ…日経エレクトロニクス
-
産業用の印刷エレを始動、1/10のコストで普及狙う
AgIC 代表取締役社長 清水 信哉氏
印刷技術で電子デバイスや電子回路を作る「プリンタブルエレクトロニクス」分野で注目を集めるのが、2014年1月創業のAgIC(本社・東京)である。導電性インクを利用した電子工作キットや、家庭用プリンターで導電性インクを印刷可能にする技術などに強みを持つベンチャーだ。同社の創業メンバーの1人で代表取締役…日経エレクトロニクス
-
VRブームに手応え、触力覚フィードバックの本命へ
ミライセンス 代表取締役 香田 夏雄氏 ミライセンス 取締役 CTO 中村 則雄氏
海外を中心に盛り上がるVR(Virtual Reality)市場。仮想空間内でモノに触った感覚を提示する「触力覚フィードバック技術」を武器に、この市場を果敢に攻めるのが産業技術総合研究所(産総研)発のベンチャーとして2014年4月に設立されたミライセンスだ。日本の部品メーカーなどと連携して同技術の普…日経エレクトロニクス