日産自動車とSUBARU(スバル)による検査不正問題は、過去3年間に製造した国内市場向け車両全数をリコールする事態に陥った。両社とも「完成検査そのものは実施していた」として、安全性や環境規制への対応など保安基準を満たしていると強調したが、自動車の型式指定制度*1における法令違反は言い逃れできなかったからだ。

*1 型式指定制度は、型式認証制度の1つで、新規検査の合理化を目的とした制度である。これ以外に仕様が多様なトラックやバスで主に利用される新型届出制度がある。