本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 2018年2月9日から韓国で平昌冬季五輪・パラリンピックが始まる。韓国にとっては1988年ソウル五輪・パラリンピック以来、30年ぶりにやってきた2度目の五輪である。

 韓国政府は平昌冬季五輪・パラリンピックを「世界初の5Gオリンピック」、「世界最高のICTオリンピック」にすると意気込んでいる。5G、IoT、UHD(ultra-high-definition、超高解像度、いわゆる4K・8K)、AI(人工知能)、VR(仮想現実感)を国の戦略事業に選定して投資し、「便利なIoT」、「かしこいAI」、「楽しいVR」を体験できる大会にすると宣伝してきた。その影響からか、韓国文化体育部(部は日本の省に当たる)が制作した平昌冬季五輪・パラリンピック宣伝映像も風変わりだ。オリンピックの宣伝にもかかわらず、映像のタイトルは「The Last A.I.(Join in PyeongChang, Join in Peace)」注1)。ヒューマノイドが主人公として登場する。

注1)https://youtu.be/W9EHsn-9oto?list=PLY1PGUXdHFAK_D8O4U7cnV51BqcY70NmB