本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 米国の口コミ情報サイト「Yelp」を運営する米Yelp社のサンフランシスコ本社オフィスでは、午後8時を過ぎると紺色(コバルトブルー)の外装をした自律走行型のロボットが姿を現す。パロアルトに拠点を置くスタートアップ、米Cobalt Robotics社が開発した警備ロボット「Cobalt」だ(図1)。

 Cobalt Robotics社が2017年3月に発表したCobaltは、翌朝6時までYelpのオフィスを巡回し、不審者はいないか、オフィスに問題は発生していないか警戒する。Cobaltの高さは約155cmで、本体下部の車輪で自律走行する。本体にはオフィスの異変や周囲の障害物などを検知するために、さまざまなセンサが搭載されている。