本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 「現在のロボットは、店舗内の雑音の中で安定して音声認識するレベルに達していない。ロボットを置いておくだけで何かに役立つという状態にはまだない」。Pepperやアンドロイド型ロボットなど、数々のロボットに実証の場を提供してきたパルコは、ロボットに率直な見方を持つ企業だ。

 同社はショッピングセンター大手で国内に25店舗を運営する。池袋PARCOで2016年4月にPepperを期間限定で導入したのを皮切りに、米Fellow Robots社のNAViiなど5種類のロボットを売り場で試験してきた(表1)。用途は売り場案内や在庫管理、マーケティングツールとしての役割などさまざまだ。