本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 大成建設は、建設現場における人手不足や作業負担といった課題を軽減すべく、コンクリート工事を効率化するロボットを導入する。建設現場では、トンネル工事などは自動化が進み生産性が大きく向上しているが、鉄筋コンクリート工事は人手に頼っており、自動化が進んでいなかったため注目した。

 今回同社は、鉄筋を自動で結束するロボット「T-iROBO Rebar」を千葉工業大学と共同開発した(図1)。ロボットの導入で、鉄筋工事全体で約1〜2割の作業効率向上を見込む。既に、千葉駅の駅ビルや橋梁など3カ所の建設現場で実証実験を行っており、2018年度には本格導入する計画だ。