本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 米国サンフランシスコ市から車で南に2時間ほどの場所にある、周辺を山に囲まれた「サリナスバレー」の一帯は、全米でも有数の農業地帯だ。地元の自治体であるサリナス市は、シリコンバレーからも近いサリナスバレーを「AgTech(農業テクノロジー)」の拠点にしようと目論んでいる。

 そんなサリナス市で毎年夏に開催されているのが、米国の大手ビジネスメディアForbes Media社が開催する「Forbes AgTech Summit」だ。3回目となる今回は2017年6月28、29日に開催された。基調講演には米University of CaliforniaのPresidentで、オバマ政権で国土安全保障省の長官も務めたJanet Napolitano氏が登壇し、「カリフォルニア州に、テクノロジーのシリコンバレーと農業のサリナスバレー、2つのバレーがあることは非常に幸運なことだ。この2つのバレーが、テクノロジーによる農業のイノベーションを推進していくことになる」と強調した。