本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 ロボットをはじめとして産業界のさまざまな場面で広く使われている「制御工学」。ここにディープラーニング(深層学習)を応用しようという動きが出てきた。制御工学の目標は、ロボットの関節角など制御対象のあるパラメータを目標通りに安定化させたり、システムを所望の状態にすることだが、この制御器の性能や特性を向上させるために、機械学習の一種であるディープニューラルネット(DNN)を使おうというものである。

 日立製作所が自動運転やロボットなどへの応用を見込んで研究所内で検討を始めたほか、米Cornell Universityなどが調理ロボットなどへ適用する研究を実施している。今回は、この制御工学とディープラーニングの組み合わせの動向を見てみよう。