本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
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 ソニーが遠隔地にあるロボットの位置を把握する技術で、驚異的な成果を出した。ロボットやドローンなどに無線発信器を搭載。その信号を100kmほど離れた地点にある基地局(受信器)で受信し、ロボット位置を把握できる。従来技術の数倍以上もの長距離化を実現した点が最大のインパクトだ。特に大電力を使うわけでもなく、一般的な920MHz帯の免許不要帯域で実現した(図1)注1)

注1)テレメトリー用途などで規定されている「ARIB STD-T108」に準拠させた。帯域幅は1チャネル当たり200kHz、920.6MHz~928.0MHzの38チャネル分を利用する。1次変調はπ/2シフトBPSK。2次変調はLoRaと同じ線形chirp変調である。