電気・電子系技術者が備えている実力を客観的に把握するために開発された試験「E検定 ~電気・電子系技術検定試験~」(主催:電気・電子系技術者育成協議会)が2016年5月29日に開催される。本コラムではこれまで、E検定で出題されるサンプル問題を合計35問紹介してきた(過去のサンプル問題や出題範囲などE検定の詳細はこちら)。次回E検定に向けて、新たなサンプル問題を紹介する(E検定の申し込みはこちら)。

 今回、出題する第36問は「電子回路」の分野から、オペアンプ(以下、OPアンプ)の入力オフセット電圧による影響を問う問題である。OPアンプが持つパラメータで、入力電圧とは別の非反転と反転入力間の電圧差を入力オフセット電圧と呼ぶ。OPアンプに入力オフセット電圧がある場合の計算を理解しているかどうかを、本問題で問う。この計算を理解することにより、入力オフセット電圧が出力電圧に及ぼす影響を知ることができる。この問題は、3段階あるE検定の難易度のうち中間の「概念の応用能力」であるレベル2、正答率は50.9%である。

【問36】
図で示すようにOPアンプの反転入力にVOFのオフセットが挿入された場合、回路の出力電圧VOUTを示す式はどれか。なお、OPアンプは理想OPアンプとする。


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