インタビューに答える舘氏(写真:加藤康、以下同)
インタビューに答える舘氏(写真:加藤康、以下同)
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 いよいよ今週、幕張メッセで「東京ゲームショウ2016」(ビジネスデイ:2016年9月15~16日、一般公開:17~18日)が開幕する。20周年となる今年は、VR(バーチャルリアリティー)の普及元年と言われる。そこで、関連の製品を集めた「VR体験コーナー」を新設する。加えて、20周年を記念した特設コーナー「エンターテインメントの未来」コーナーを会場に設ける(発表資料)。ここでは、現在研究が進められている先端技術を紹介し、ゲームやエンターテインメントの未来像の1つとして提示する。

 その中で、来場者の注目を集めそうな研究成果を披露するのが、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(ACCEL)で採択された「触原色に立脚した身体性メディア技術の基盤構築と応用展開(身体性メディアプロジェクト)」 である。同プロジェクトの研究代表者で、VR研究の第一人者である東京大学名誉教授の舘暲氏に、現在精力的に取り組んでいる身体性メディアプロジェクトの研究開発の進捗や、その成果がもたらす近未来のライフスタイルなどについて語ってもらった。(聞き手=根津 禎、構成=赤坂麻実)