――このほど、本格的なデジタルヘルス事業への参入を発表されました。

 体質改善プログラム「メディテス」をリリースしました。SNSを通じて医療従事者とコミュニケーションをとることで体質改善をコーチングするサービスです。利用者にウエアラブルデバイス「MISFIT」を装着してもらい、SNSを通じて医師や理学療法士、作業療法士などが院外指導を行うことができます。

体質改善プログラム「メディテス」概要図(画像提供:メディロム)
体質改善プログラム「メディテス」概要図(画像提供:メディロム)
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 医療法人輝凰会 横浜クリニック院長で医療法人社団友志会 ララクリニック 総合院長の青木晃氏の監修を受けて開発しました。2016年から医療機関に、2017年2月からは企業にも導入しています。

 体質改善を行う同様のアプリケーションはいくつかありますが、私たちはSNSの先に人間がいることにこだわりました。あくまでも人によるコーチングを実現したいと考えたのです。極端な食事制限や高度な運動をさせるのではなく、「昨日は食事の抑制ができましたね」などと励まして内的コントロールを図ることで食事や運動を指導しています。

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 青木氏が内科部長を務めるララクリニックで1年間の実証を行ったところ、受診患者全員がダイエットに成功することができたのです。メディテス本来の目的は体質改善ですが、ダイエットするほど血液検査のデータが良くなることが分かっており、ダイエットと体質改善は表裏一体です。このように、医療機関においてもメディテスの効果が確かめられました。