医療・介護分野の求人サイト「ジョブメドレー」、病気や医療用医薬品に関する情報を提供するオンライン病気事典「MEDLEY」。これらのサービスを手掛けるメドレーは、医師や弁護士、コンサルタント、エンジニアなど、多彩な経歴と実務経験を持つ人材から成る“異能集団”だ。

 2016年2月に同社は、予約から診察、決済、アフターフォローまでをカバーする遠隔診療サービス「CLINICS」を立ち上げ、導入医療機関の募集を始めた(関連記事1同2同3同4)。既に10カ所の医療機関で受付が開始。ここにきてiOSアプリの提供を始め、iPhoneやiPadなどでも利用できるようにした(同5)。

豊田剛一郎氏(向かって右)と島佑介氏。ともに1984年生まれの旧知の仲。東京大学医学部を卒業後、臨床経験やコンサルティング業界を経てメドレーに入社した経歴も共通する(写真:加藤 康、以下同)。
豊田剛一郎氏(向かって右)と島佑介氏。ともに1984年生まれの旧知の仲。東京大学医学部を卒業後、臨床経験やコンサルティング業界を経てメドレーに入社した経歴も共通する(写真:加藤 康、以下同)。
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 CLINICSの始動に当たって同社は、専門の事業部を立ち上げた。マーケティング担当者がいずれも医師資格と臨床経験を持つ、社内でも異色の集団という。同社 代表取締役医師の豊田剛一郎氏と、CLINICS事業の指揮を執る島佑介氏に、サービスの狙いや今後の展開について聞いた。

(聞き手は大下 淳一=日経デジタルヘルス)