――まずは、GlucoNoteの機能を教えてください。

 日常の活動量、食事のカロリー、それに血糖値、血圧など2型糖尿病に影響するデータの記録をサポートします。このうち活動量は、iPhone内蔵の加速度センサーが測定した歩数をiOSの「HealthKit」という機能を使って自動的に取得しています。血糖値や血圧はユーザーが自分で入力しなければなりませんが、今後、血糖値センサー、血圧計、活動量計などのアプリがHealthKitに対応していたら、そこから測定データを自動的に取り込めるように機能を強化していく予定です。

GlucoNoteの画面イメージ
GlucoNoteの画面イメージ
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 食事のカロリーは、東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻教授の相澤清晴氏が開発したアプリ「FoodLog」を使って測定します。これは食事写真の料理部分から、その料理名とカロリーを推定するものです。一般的な料理のカロリーデータはあらかじめ登録されていますし、ユーザーが料理の写真ごとに自分でカロリーを登録することもできます。