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HOMEエネルギー再エネ蓄電池プロジェクト最前線 > 北の大地に稼働した「大型レドックスフロー電池」の成果

再エネ蓄電池プロジェクト最前線

北の大地に稼働した「大型レドックスフロー電池」の成果

系統側蓄電池による風力・太陽光の導入拡大を検証

  • 金子憲治=日経BP総研 クリーンテック研究所
  • 2017/08/09 05:00
  • 1/7ページ

 北海道電力による南早来変電所での大型蓄電池システム実証事業が本格化している。設置したのは、住友電気工業製のレドックスフロー電池で出力15MW、容量60MWhに達する。レドックスフロー電池の運用例としては、世界最大級となる。同実証事業の成果を活用し、蓄電池の併設を条件に風力発電の新規連系枠を増やすなど、変動性の再生可能エネルギーの導入拡大につなげていく。

名馬の里から大型蓄電池のメッカに

 北海道安平町は、チーズやメロンのほか、名馬「ディープインパクト」を生んだ競走馬の産地として知られる。加えて、最先端のエネルギー施設の集積地になりつつある。

 2015年12月、稼働済み発電所としては日本で2番目の規模となる、111MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」が運転を始めた。現在、このサイトに隣接して、64MWの蓄電池併設型メガソーラーも着工した。容量17.5MWh、出力34MWの巨大な蓄電池がメガソーラーの出力変動を平滑化するために運用されることになる。メガソーラー併設型の蓄電池では国内最大になる見込みだ。

 実は、安平町には、この蓄電池の3倍もの容量を持つ、巨大な蓄電池がすでに稼働している。北海道電力と住友電気工業が2016年12月に、北電の南早来変電所で運用を始めた大型蓄電池システム実証事業の施設だ(図1)(図2)。

図1●南早来変電所内に設置したレドックスフロー電池の建屋
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
図2●電池建屋の模型
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 設置したのは、住友電工製の「レドックスフロー電池」。出力は15MW、容量は60MWhに達し、レドックスフロー蓄電池の運用例としては、世界最大の規模となる。

 こちらは、北海道全体の電力系統を安定的に運用することを目的に、実証的に運用する。北海道電力は、3年程度の実証期間を通じ、風力や太陽光発電の出力変動に対する新たな調整力としての性能実証、および最適な制御技術の開発などに取り組む。

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