地下ケーブルで照明に給電

図5●公園内の照明に蓄電池から電気を供給(出所:日経BP)
図5●公園内の照明に蓄電池から電気を供給(出所:日経BP)
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図6●公園内にある照明用の電源切替盤(出所:日経BP)
図6●公園内にある照明用の電源切替盤(出所:日経BP)
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図7●復興公営住宅の屋根上に太陽光を設置(出所:日経BP)
図7●復興公営住宅の屋根上に太陽光を設置(出所:日経BP)
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 加えて災害時は、新蛇田地区内の主要な緑道や公園内の照明に蓄電池から電気を供給する(図5)。避難経路となる道や公園までの緑道の灯りを確保することで、「灯りの消えない」街を実現する。

 蓄電池のある発電所の敷地から、公道の地下にケーブルを通して、照明に電気を供給する。東北電力の系統が停電した場合、公園内にある電源切替盤を手動で操作することで、系統から蓄電池に電源を切り替える仕組みだ(図6)。

 大型蓄電池のほかにも、新蛇田地区内の復興公営住宅には、太陽光パネルと蓄電池が設置されている(図7)。停電時には、廊下や階段の照明、非常用コンセントに電気を供給できるようになっている。非常用コンセントは、災害時に携帯電話やパソコンなどの情報機器への充電を想定しており、「災害時に灯りと情報が途絶えない街」を目指している。

 また、主要道以外の街路灯は、小型の太陽光パネルと蓄電池を内蔵した独立電源型になっており、停電でも一定時間は灯りが点く。