東京から壱岐のメガソーラーを制御
「壱岐ソーラーパーク」には、パワーコンディショナー(PCS)を収納した筐体内にPCSとともに遠隔制御装置が設置されている(図4)。いずれも東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製だ。TMEICは、今回の実証事業に協力会社として参加している。
実際の出力制御では、対象となった再エネ発電所の出力を指示された時間帯にゼロにするというシンプルな運用になっているが、今回の実証では、遠隔制御装置を設置したことで、こうした部分的な出力抑制も可能になった。こうしたきめ細かな運用が可能になることで、アグリゲーターの介在する意義が増すことにもなる。
遠隔制御装置に表示された出力抑制スケジュールを見ていると、当初、392kWだった10時半から11時半までの最大出力値が、遠隔制御で627kWに書き換えられ、それに従い、徐々にメガソーラー出力が上がっていく様子が確認できた(図5)。九電との協議で、メガソーラーへの指令による出力の増減は、1分間に定格出力の10%以内にすることになっているという。
こうしたメガソーラーのへの指示は、有線のインターネット回線を通じ、東京都港区にあるSBエナジー本社から遠隔で実施している。