中国国内のあらゆるハイテク産業が集まる展示会「China Hi-Tech Fair 2015(第17回中国国際高新技術成果交易会)」が2015年11月16~21日、深セン会展中心で開催された。「電子展」や「ディスプレー展」から成る巨大な展示会である。液晶や有機ELのパネルメーカーとしては、中国BOE Technology Group社、中国China Star Optoelectronics社(CSOT:華星光電)、中国EverDisplay Optronics社(EDO:和輝光電)の3社が出展し、液晶および有機ELディスプレーの製品や技術を幅広く展示した。既に様々な場所で発表してきたものが大半であり、派手さはないが、液晶ディスプレー技術では「先行してきた日本・韓国・台湾に追いついた」とする中国メーカーの余裕を感じさせる展示内容だった。
大型から中小型まで、全アプリケーションをカバーするBOE
BOE社は、メーン会場の1号館の大通りに展示ブースを構えた(図1)。正面には大画面・高精細の液晶ディスプレーが並べられ、大勢の見学者が見入っていた。さらに、ブースの中では、98型8Kパネル、モバイル機器用パネル(図2)、IT機器用パネル、車載機器用パネル、透明液晶ディスプレー、タッチ入力機能を持たせたホワイトボード用パネルなど、様々なアプリケーションに対応したディスプレーをデモした。