国民生活センターは、今年7月28日、ソーラーシステムに関するトラブルについて、情報更新をしました(図1)。
このデータを見ると、ピークは、2013年で、その後、減少傾向にあることが確認できますが、トラブル件数は依然多く、業界全体的なコンプライアンス向上が望まれます。
今回は、国民生活センターのソーラーシステムに関するトラブル相談状況にみる今後の太陽光発電設置(特に、住宅用ソーラーパネル設置)にあたってのトラブル防御策について解説します。
何に対してお金を払うか?
太陽光発電システムや蓄電池を取り付けるためには、当然のことながら、コストがかかります。
このコストは、消費者の立場からすれば、先行投資であり、「将来の電気代の節約」「売電」によってコストを回収することが、契約を締結するにあたっての重要事項となるのであり、他方で、この先行投資が失敗した場合(思うように節電できない、売電できない)には、トラブルが発生することになります。