岡山県久米郡美咲町の山あいに、太陽光パネルの出力が約2.37MW、連系出力が1.98MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「PVNext EBH 美咲町発電所」がある(図1)。
事業主体は、特定目的会社(SPC)のヴェガ・ソーラー合同会社で、エンバイオ・ホールディングスが全株を所有している。
ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市)と共同で開発し、同社もSPCに出資していた。固定価格買取制度(FIT)による売電単価は40円/kWh(税抜き)で、2015年9月に売電を開始した後、2018年3月に、エンバイオがネクストエナジーの持ち分を買い取った。
その後、2019年に入り、敷地内の空き地に、太陽光パネル出力が97kW、PCS出力が49.5kWの低圧配電線に連系する発電所も設置した(図2)。この低圧太陽光発電所の売電単価は18円/kWhとなっている。
このメガソーラーでは、売電を開始してから、太陽光パネルのカバーガラスが度々割れることに悩まされてきた。これまでに累計で26枚の太陽光パネルが割れ、交換してきた。
太陽光パネルのカバーガラスが頻繁に割れる原因は、はっきりしていた。カラスが石をくわえて飛来し、太陽光パネル上空から石を落とすことだった。