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HOMEエレクトロニクス機器照明学会から > LED街路灯の不快なまぶしさを数値で評価

照明学会から

LED街路灯の不快なまぶしさを数値で評価

  • 専門会員 江湖 俊介=岩崎電気、専門会員 阿山 みよし=宇都宮大学
  • 2017/03/20 05:00
  • 1/10ページ

 数年前までLED は、自身の発光を直接視認させる表示板や、比較的低出力でも設計照度を満たすことができる屋内施設での使用が主流であった。しかしLED の高効率化や低価格化が進み、かつ日本では東日本大震災以降の省エネルギー政策も追い風となって、大きな光出力が要求される公園、広場、街路、道路、トンネル、建築外構、スタジアムなどの屋外環境においてもLED光源が使用されるようになった。一方、夜間の屋外環境は、屋内施設よりも順応輝度が低いため、グレアを感じやすいことが知られている1)。なかでも公園や街路などの歩行者空間は、薄明視領域にあり視細胞の感度が高まっているので、人は強い光に敏感になっている。公園や街路の照明要件の1つに、「接近してくる人を4m手前で識別して必要に応じて防御行動が取れること」というのがあるが2)、4m前方の人を識別するのに必要な照度はグレアの程度によって異なることが報告されている3)。このため、グレアによって損なわれた視認性を回復するには顔の輝度をより高くする必要があり、グレアは経済損失ともいえる4)

※ グレア(日経テクノロジーオンライン編集注:大きな輝度差に伴うまぶしさ)

屋外環境のグレア評価指針

 屋外環境のグレアを評価する方法には、道路照明の減能グレアを評価する閾値の増加量(TI値)5)と、スポーツ施設の不快グレアを評価するGR6)7)があり、これらは国際的に合意されている。それぞれの算出式を式(1) と式(2)に示す。一方、歩行者空間には、不快グレアを数値化する国際的に合意された視標はなく、日本では表1に示す方法が基準化されている8)。これは照明器具発光部の輝度(鉛直角85度以上の輝度)を式(3)により求め、20,000cd/m2を超えるか否かを判断し、グレア発生のリスクが高い照明器具が市場に出回るのを制限するものである。このとき照明器具発光部分の見掛けの面積は、最大輝度の1/10以上の輝度値を有する部分が対象になる。だがCIE31(1976)には、最大輝度の1/100以上の輝度値を有する部分を対象に平均輝度を算出する方法が紹介されていて上記基準とは異なる5)

表1 照明器具のグレア規制(取付高さ10m 未満のもの)
Table 1  Technical standard that the average luminance from a light source.
[画像のクリックで拡大表示]
  • Lvl:グレア光による等価光幕輝度[cd/m2
  • L:路面の平均輝度[cd/m2

ただし、0.05 cd/m2L<5cd/m2

  • Lve:反射光による等価光幕輝度[cd/m2
  • L:照明器具の鉛直角85度方向の平均輝度[cd/m2
  • A:照明器具発光部分(最大輝度の1/10以上の部分)の見掛けの面積[m2
  • I85:照明器具の鉛直角85度方向の光度[cd]

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