30度の傾斜地メガソーラーでも活用
フカデングループで開発・運営している三重県尾鷲市の出力1.2MWのメガソーラーは、さらにドローンを使った点検が生きる環境にある(図4)。
約30度の斜面に太陽光パネルを設置していることから、赤外線カメラを持って撮影しながら歩き回るのは、安全管理面でも、コスト面でも難しい。仮に人が歩き回って点検する場合、足場を築いて安全を確保する必要がある。
そこで、2カ月に一回、ドローンを飛ばしてパネルを撮影している。メガソーラーたけとよに比べて、規模が小さいこともあり、30分以内の飛行で撮影が終わる。
敷地をスキャニングするように撮影したデータを、飛行後にパソコンに取り込み、熱分布に異常のあるパネルを確認できる(図5)。パネルの熱分布画像を発電所の地図にマッピングすることで、どのパネルに過剰な発熱が生じているのか、一目で分かる。