中部電気保安協会は、太陽光発電所の点検向けに、無人小型ヘリコプター(ドローン)と電動二輪車「セグウェイ」の活用を始めた(図1)。
同保安協会は、ドローンの活用を早くから検討してきたほか(関連コラム1)、洗浄ロボットの採用も模索するなど(関連コラム2)、太陽光発電所向けのサービスに積極的にロボットを活用しようとする取り組みで知られている。
また、他の地域の電気保安協会では、北海道電気保安協会も、同じようにドローンとセグウェイを活用している(ドローン活用の関連コラム、セグウェイ活用の関連コラム)。
ドローンは、上空から撮影した太陽光パネルの画像を基に、不具合の生じた可能性があるパネルを特定するために使う。赤外線カメラを使って、太陽光パネルの熱分布を示す画像を撮影する。熱分布の様子から、不具合やその予兆が生じているパネルを見つけ出す。
例えば、周囲のパネルより温度が高く、過剰に発熱している部分を指す「ホットスポット」の発生を、効率的に把握できる。断線や微細な割れ(クラック)によって生じる現象で、発電量の低下に留まらず、安全上の問題を引き起こす恐れもある。