埼玉県深谷市において、農業用ため池「芳沼」の水面を利用した出力1.2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「東和アークス深谷水上発電所」の施工が進んでいる(図1)。
コンクリートの製造・販売などを手掛ける東和アークス(さいたま市大宮区)が開発している水上メガソーラーで、2017年10月10日に売電を開始する予定となっている(関連ニュース)。
同社は、総合建設業の伊田テクノス(埼玉県東松山市)のグループ会社である。これまでに複数の地上設置型メガソーラーのほか、埼玉県内で2カ所の水上太陽光発電所を開発・運営している。
芳沼のメガソーラーは、東和アークスが発電事業者となり、EPC(設計・調達・施工)サービスは伊田テクノスが担当している。
水上に太陽光パネルを浮かべる部材であるフロートは、韓国Otos社製を採用した。東和アークスがOtos社に働きかけ、共同開発した。
東和アークスがこれまで採用してきたフロートの長所を残しながら、低コスト化を目指した。長期信頼性や施工性を高める工夫も取り入れたとしている。