水を入れた「重し」を最外周に

 設置時には、外周に太陽光パネルを固定していない列を数列、設ける(図4)。これは、点検時の外周の歩行用の通路となるとともに、強風対策に不可欠なものとなる。

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図4●最外周は水を入れて沈めて「重し」に
図4●最外周は水を入れて沈めて「重し」に
強風によるめくれ上がりを防止(出所:上は日経BP、下はイビデンエンジニアリング)
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 この列のうち、太陽光パネルに近い側は、裏返して設置する。裏には、細かい凹凸による滑り止めを設けており、歩行しやすい。

 残りの最外周に位置する1列は、発泡樹脂の代わりに、水を注入した上、水中に傾けて固定する。本体には、1個あたり約80kgの水を入れる。水の注入により、本体の半分は水に沈んで重しとして機能し、強風による「めくれ上がり」を防げるという。

 太陽光パネルの設置角は10度で、パネルの裏には、設置角の調整と、後ろからの強風の吹き込みを防ぐ防風を兼ねた板が配置されている。