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HOMEエネルギーメガソーラー拡大市場“支える”架台メーカー 選ばれる理由 > 上下水道への「ふた」が起点に、安定・信頼性が武器の水上太陽光用フロート

拡大市場“支える”架台メーカー 選ばれる理由

上下水道への「ふた」が起点に、安定・信頼性が武器の水上太陽光用フロート

柔軟性の高い配置に対応、パネル配置の工夫で低コスト化も

  • 加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
  • 2017/03/01 00:00
  • 1/7ページ

 兵庫県中部、加東市に広がる稲作地域。三つ並んだ池に、太陽光パネルが浮ぶ(図1)。すべて農業用ため池で、加東市屋度地区の水田などに水を供給している。

図1●兵庫県加東市の三つのため池に太陽光パネルが浮かぶ
右上の池の太陽光パネルは「加東市屋度太陽光発電所」の水上部分、中央の二つの池のパネルは、「加東市屋度大池太陽光発電所」(出所:日本コムシス)
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 水上の太陽光発電システムは、通信インフラなどを手掛ける日本コムシスグループが開発・運営している。2つのメガソーラー(大規模太陽光発電所)からなり、1つは、全パネルを水上に設置した出力約2MW、もう1つは、地上と水上にまたがって設置した約1.3MWの発電所で、そのうち水上に71.5kW分を浮かべた(関連コラム)。

 太陽光パネルを水上に浮かべるための部材であるフロートは、タキロンエンジニアリング(大阪市北区)製を採用した。

 同社は、合成樹脂関連のタキロン(同)の100%子会社で、上下水道関連施設といった公共関連を中心に、エンジニアリングを手掛けている。

 水上太陽光向けフロートを開発したきっかけとなったのも、上下水道関連事業だった。再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が施行される以前にさかのぼる。

 上下水道で使われる設備の一つに、「覆蓋(ふくがい)」がある。水処理施設の上を、ふたで覆うもので、異物の混入や、藻の過剰な繁茂を防ぐための安全衛生対策を目的とする。下水道の場合は、臭気を防ぐ狙いもある。

 覆蓋の採用が、全国の上下水道施設に広がっていた時期に、「太陽光パネル付き覆蓋」を導入する地方自治体も出てきた。横浜市水道局では、水処理施設内の沈殿槽などの上に導入した。

 横浜市水道局が採用した太陽光パネル付き覆蓋は、タキロンエンジニアリングが供給した。2種類あり、一つは、コンクリートの路面上をレールで動いて濾過池の上を開閉する方式、もう一つは、フロート式だった。

 FITの施行後、ため池の水面を使った太陽光発電所の開発や施工を検討する発電事業者やEPC(設計・調達・施工)サービス事業者の間で、横浜市水道局向けの事例が知られるようになり、フロートの開発・製造について、引き合いがくるようになった。

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