15年間「無破損・無事故」の生け簀

 Sun Rise E&T社製フロートの大きな特徴は、堅牢さにある(図2)。海洋養殖用の生け簀の技術を転用したことがその背景にある。

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図2●生け簀の構造や技術を転用
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図2●生け簀の構造や技術を転用
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図2●生け簀の構造や技術を転用
構造を堅牢にでき、長期にわたり信頼性・安定性を維持。施工や保守時の安全性にも活きる(出所:日本管材センター)

 中でも、高密度ポリエチレン製の管や支持具、前後の太陽光パネルの間に配置する通路などは、生け簀用の技術や設計を、ほぼそのまま転用している。

 Sun Rise E&T社のフロート開発やその後の展開に関わった、日本管材センター 第五営業統括部 海外部の浅見信一課長によると、「池よりも厳しい環境にある海洋の生け簀として、世界各国に累計3000台以上を販売し、販売開始から15年間、破損や事故を一度も起こさずに運用されている。水上太陽光発電でも20年間、安全・安心に活用できるフロートとして自信を持っている」と強調する。使用している高密度ポリエチレン製管材の耐用年数は50年となっている。