人工知能で診断支援

 2016年7月には安倍首相を前に、8Kで撮影した動物手術映像を見せるなどの実演を行った。首相は8Kなどの先端的な医療技術を戦略的に支援し、国際的に売り込んでいくとの意思を示したという。

 総務省は今後、補正予算14億円を活用し、「8K等高精細医療映像データ利活用の推進」事業を進めていく。その柱となるのは(1)8K映像データの共有基盤の構築と(2)8K映像データ利活用の実証研究である。

 (1)では、8K映像データを研究機関や医療機関で共有し活用するためのネットワーク基盤を整備する。データの圧縮・伝送技術やセキュリティー対策などについても検証する。

 (2)では、8K内視鏡や8K画像を用いた遠隔医療に加え、8K映像データを蓄積し機械学習(人工知能)による分析や診断支援を行うシステムの開発と実証を支援していく。