携帯ショップと連携

 比木氏は、福島県の喜多方市医師会がエリア全域で実施しているWelbyマイカルテを使った血圧モニタリングの事例についても紹介した。特徴は、地域の見守り事業として、市内の携帯ショップが患者の利用サポートに参画している点である。

 各携帯ショップにPHRの解説コーナーを設置し、カスタマーサポートのスタッフがアプリのインストールや使い方をわかりやすく指導している。「携帯ショップと医療機関が連携することにより、クリニックのスタッフに手間をかけないことで利用を促進している」(比木氏)。半年間の実証で、患者の行動変容、血圧の安定といった結果が出始めており、循環器領域での利用が広がり始めているという。

 同様の取り組みは東京都世田谷区でも行われている。医療機関と携帯ショップが連携しているので、患者が近くの携帯ショップに行けば医師に勧められたアプリをインストールしてもらえるなど、サポートを受けられる。