これまで日経デジタルヘルスでも定期的に報じてきた「日本版CCRC」。2015年9月4日、第4回となる「日本版CCRC推進会議」(主催:三菱総合研究所)が開催され、関連する省庁関係者や事業者、地方公共団体が発表を行なった。まず本稿では、この中から省庁関係者(内閣官房と国土交通省)による発表についてレポートしていく。

 最初に登壇した内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局 内閣参事官の高橋和久氏は、2015年8月25日に「日本版CCRC構想有識者会議(第8回)」で発表した中間報告「生涯活躍のまち」構想について説明した。

閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局 内閣参事官の高橋和久氏
閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局 内閣参事官の高橋和久氏
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 生涯活躍のまちの定義は、中間報告(案)より抜粋すると「東京圏をはじめとする地域の高齢者が、希望に応じ地方やまちなかに移り住み、地域住民や多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けることができるような地域づくりを目指すもの」だという。これまで日本版CCRCと呼んできた施策を生涯活躍のまちと名付けることで、より具体的なイメージを持たせるのが狙いだ。