自らが加入している医療保険の内容に、あなたは満足しているだろうか。医療の実態と、保険のカバー範囲にギャップは生じていないか――。

 通院・入院履歴のデータベースから得られる“診療の実態”に照らし、より消費者のニーズに見合う保険商品を開発する。保険業界を対象に、そんな取り組みを支援する「インシュアランスマーケティング研究会」と呼ぶ研究会が立ち上がった。

保険業界向けに発刊したレポート「Medical Trend Report for インシュアランス」
保険業界向けに発刊したレポート「Medical Trend Report for インシュアランス」
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 主催するのは、メディカル・データ・ビジョン。同社はかねて、DPC(包括医療費支払い制度)対象病院の経営を支援するシステムを提供してきた。システム運用で生まれたデータについて、2次利用許諾をもらった病院からの提供を受けており、民間としては「日本最大規模の臨床データベース」(同社)を誇る。

 現時点で全国246施設、患者約1416万人分の診療統計データを保有。ここにはDPCデータやDPCレセプトデータなどが含まれ、患者の「入院データ」「疾病情報」「薬剤情報」「検査値情報」などを把握できる。