早朝高血圧をコントロールすることによって循環器イベントの発症リスクを抑制できることは、これまでの臨床研究で明らかになっている。治療予防戦略の次のステップとして夜間血圧のコントールが注目され、最終的には日常生活下での危険なサージ血圧を“予見”管理し、イベント発症を水際で阻止しようという研究が進められている。

 オムロン ヘルスケアが2016年4月に発表した、手首に機器をつけるだけで1拍ごとの血圧を測定できる技術の開発の狙いも、そこにある(関連記事)。同技術の臨床価値とはいかなるものなのか――。オムロン ヘルスケアの記者会見に登壇した、自治医科大学 内科学講座循環器内科学部門 主任教授の苅尾七臣氏が語った。

自治医科大学の苅尾氏
自治医科大学の苅尾氏
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