Moff

 最初に登壇したのはMoff代表 高萩昭範氏。同社はリストバンド型のウエアラブル端末「Moff Band」を製造・販売するベンチャー。同端末を活用したIoT介護予防プログラム「モフトレ」を紹介した。

Moff代表 高萩昭範氏
Moff代表 高萩昭範氏
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 Moff Bandは当初、スマートフォンアプリと連動するスマートトイを全面に打ち出していたが、現在ではそのセンシング技術を生かしてBtoBやBtoBtoC中心のソリューションに方向転換。2017年3月には総額3億円に及ぶ資金調達を果たした。

 90歳代半ばになる高萩氏の祖母が転倒事故を起こし、一時期介護状態に陥ったことがモフトレが生まれたきっかけだという。手首や足首に装着して回転や左右の動きなどの3Dモーションを認識、Bluetoothでタブレット端末と無線接続しながら活動結果を自動で記録する。「アプリ上で見える化し、自立支援に向けたロコモ予防サービス、日常生活動作、頭を使いながら楽しめるコンテンツを配信していく」(高萩氏)。

 日本国内は、全国4万カ所の通所介護拠点や老人ホームが対象だ。海外展開に関しては「すでにシンガポールや米国、アジア諸国で意見交換し、非常に大きなニーズを感じている。モフトレを日本発の介護予防支援サービスとして世界に広めていきたい」(高萩氏)と展望を語った。