“自己も組織も”管理できる人材

 部坂氏が強調したのは、身体年齢という新たな指標を持ち込むことが「就活から出世、婚活、年金まで、人生のあらゆる場面でプラスになる」こと。“出世”との相関を示す例として挙げたのが、電子機器・部品商社の加賀電子だ。

ボディスコアで身体年齢を可視化
ボディスコアで身体年齢を可視化
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 同社で部長以上の役職者50人の身体年齢を、ボディスコアを基に算出。すると実年齢の平均が52歳だったのに対し、身体年齢の平均は39歳という結果が出た。これは「驚異的な数字。平均年齢50歳の任意の50人の身体年齢を測っても、こんな数字はまず出ない」と部坂氏は話す。身体年齢が若いということは「自己管理ができていることを意味し、結果として組織管理もできる人材と言える。会社全体の労働生産性も上がり、身体年齢はまさに健康経営につながる指標だ」(同氏)。

 実際、ボディスコアには人材サービス業界が高い関心を寄せている。業界大手のマンパワーグループが採用を決めたという。

 部坂氏はこう訴える。「経営者や人事担当者の皆さん、優秀な人材を実年齢だけで落としていませんか? 婚活中の皆さん、運命の人を実年齢だけで逃してきたとは思いませんか?」