経済産業省が2017年3月3日に最終審査会を開催した「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2017」。応募122社の中から、6社のファイナリストに残り優秀賞を獲得したヘルスケアベンチャーの1社がヘルスグリッドだ(関連記事)。

講演する部坂氏
講演する部坂氏
[画像のクリックで拡大表示]

 「ヘルスケア&スポーツ 街づくりEXPO 2017」(2017年3月8~10日、主催:日本経済新聞社、日経BP社)では、同審査会で最終プレゼンテーションを行ったヘルスグリッド 代表取締役社長の部坂英夫氏がオープンシアターに登壇。「実年齢から身体年齢へ 地域活性化のKey Technology」と題し、「絶対的存在だった実年齢から人類を解放する」(同氏)ことをうたう同社の取り組みを語った。

 ヘルスグリッドは、身体のプロポーションや筋肉に関わる項目を中心に4カテゴリー・16項目を測定し、独自指標「ボディスコア」を基に身体的な年齢(身体年齢)を算出。改善点を分かりやすく示すことで行動変容につなげるヘルスケアサービスを、法人や自治体向けなどに提供している。

 共同研究先の奈良県明日香村での事例はこうだ。実年齢41歳の同村職員の身体年齢をボディスコアで測ったところ、37歳という結果が出た。他の数値は良かったが、お腹が少し出ていた。この結果を受けてダイエットに取り組んだところ、4カ月で腹囲が11cm減り、身体年齢が28歳に若返ったという。「たった1枚の紙、1つの数値が行動変容を起こした。ダイエットはこのように自主的に取り組むと続きやすく、リバウンドも起きにくい」(部坂氏)。