1日3~5時間もザラ

 ファンケルは2015年11月、全国約1万人(20~60代男女)を対象に“疲れ目”に関するインターネット調査を実施。その結果、目の疲れを感じている人の割合は86%に達し、このうち疲れ目の原因と自覚しているものの圧倒的首位は「パソコン、スマホによる疲れ」(56%)だった。

 疲れ目の原因として「パソコン、スマホによる疲れ」を挙げた人は、年代別では20~40代に多い。これらの年代では「目がしょぼしょぼする」「目が乾く」「目がかすむ」などの症状に悩まされている人も多いことが分かった。まさにスマホ老眼の典型的症状だ。

 アンケート回答者の1日のスマートフォン平均使用時間は、約2.7時間。1時間以上が約70%を占め、3~5時間も約23%を占めた。中毒ともいえるほどのスマホ依存が、疲れ目の大きな要因になっている。

 では、スマホ老眼を重症化させないためには、どのような対策が有効なのだろうか。梶田氏によれば、パソコンやスマートフォンの使用が長時間続く場合には、定期的に目を休め、近くだけでなく遠くを見ることを意識することが大切。目を温めたりサプリメントを摂取したりすることで、毛様体筋の血流を良くする方法も有効という。

 スマートフォンなどによる目の疲労感を和らげることを訴求した商品として、ファンケルは2017年3月17日、事業会社のファンケルヘルスサイエンスを通じて機能性表示食品「スマホえんきん」を発売する。機能性関与成分として、目の疲れなどを和らげる働きが臨床試験で報告されているビルベリー由来アントシアニンを配合。ターゲットは”スマホ老眼世代”の20~40代前半だ。