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多職種連携の情報ハブ強化へ、在宅医療支援システムを独自開発

おひさま会:FileMakerで開発したシステムを複数クリニックで利用

2016/12/22 10:00
増田 克善=日経デジタルヘルス

兵庫県・神奈川県で5施設の在宅療養支援診療所を運営する医療法人 おひさま会では、患者・家族、医療機関、介護機関の窓口となり、各施設・職種の業務をサポートする専門職「メディカルスタッフ」が活躍、「情報のハブ」の役割を担っている。このメディカルスタッフの業務を支援するシステムとして構築され、発展してきたのがFileMakerで構築・運用されている「おひさまシステム」だ。今では、多職種による情報の適切な流通・共有を実現するシステムとして発展し、在宅医療に特化したクリニックの経営強化・効率化に役立っている。

おひさま会理事長・やまぐちクリニック院長の山口高秀氏

 おひさま会は、在宅医療 やまぐちクリニック院長の山口高秀氏が2006年に神戸市垂水区で開業したやまぐちクリニックを中心とした医療法人グループ。在宅医療に特化した在宅療養支援診療所(在支診)で、やまぐちクリニックのほか、兵庫県のおひさまクリニック西宮と、いずれも神奈川県内のおひさまクリニック、おひさまクリニック湘南、おひさまクリニック青葉台が参加している。

 やまぐちクリニックが開業した2006年は在支診が制度化された年であり、それが在宅医療専門で事業展開しようと考えたきっかけだった。当初は、山口氏と事務長、医療事務スタッフの3人体制で診療を開始したが、「患者情報を医師に伝えるなど、医師の訪問をサポートし、情報をやり取りする専門職をおく」(山口氏)ことによって運営の効率化を図った。しかしながら、患者数も増え、訪問看護ステーションやヘルパーステーション、薬局などと連携していくうちに在宅患者の様々な情報が各所から集まるようになり、コントロールする専門職の負担が増大した。

 「患者さん・家族の窓口となり、医師の訪問診療をサポートし、各施設・職種から情報の共有・伝達する専門職を『メディカルスタッフ』と呼んでいますが、こうした“情報のハブ”機能を強化することによって、医師もチーム体制を組めるようになり、24時間365日対応が可能になると考えました」(山口氏)。

各クリニックに在席するメディカルスタッフが運営で重要な役割を担う。

 こうして組織されたのが、メディカルスタッフを中心としたサポートネットワークである「おひさまネットワーク」だ。神奈川県で在宅医療を手掛けていたクリニックと共同事業を行うようになり、メディカルスタッフは、別に設立された株式会社グローバルメディック(神奈川県海老名市、従業員数:約60人)から各クリニックに派遣する形で在宅医療をサポートしている。また、FileMakerで構築された在宅医療支援システムの「おひさまシステム」も、同社が開発・運用を行っている。

 現在、おひさま会全体で約1900人の在宅患者を抱えている。やまぐちクリニックでは山口氏を含む3人の常勤医と9人の非常勤医で約750人の在宅患者を診ている。

日経デジタルヘルス Special

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