FileMakerの有用性を生かしたレポーティングシステム

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Kada-Reportの各検査入力フォーム。上からPCI、心エコー、冠動脈CT
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山口氏は以前、心臓カテーテル専用データベース製品がほとんどなかった時期に、FileMakerベースで心臓カテーテル検査管理台帳を開発したことがあり、柔軟性などFileMakerの特徴を熟知している。それがKada-Report導入に踏み切った理由の1つとなっている。

 「前任施設では、モダリティーベンダーのデータベースとレポーティングシステムを使っていましたが、汎用的な仕様では入力・蓄積した詳細なデータを適切に生かすことができませんでした。FileMakerならニーズに対して迅速・柔軟に対応できるだろうという期待がありました」(山口氏)と話す。

 心臓カテーテル検査・治療用フォームには、CAG(冠動脈造影検査)、PCI(経皮的冠動脈インターベンション)、IVUS/OCT/QCA(血管内超音波/光干渉断層法/定量的冠動脈造影法)、AoG(大動脈造影検査)、EVT(末梢血管治療)などが用意され、生理検査用フォームにはUCG(心臓超音波検査)、下肢動脈/静脈、上肢動脈などのフォームが備わっている。また、華岡青洲記念 心臓血管クリニックの要望により、冠動脈CT検査のレポーティングも統合されている。