「No.1ヘルステックカンパニーに向けて、パートナーの知恵と力を借りながら一緒にヘルスケアの変革を推進する。その戦略として『5つのP』でヘルステックの価値創造を実践していく」――。
フィリップス・ジャパン 代表取締役社長の堤浩幸氏は、2018年12月6日に開催した2019年度戦略発表会でこう宣言した。統合されたあらゆるデータの解析から個々人にあった精密な診断・最適な治療、実行可能な予防を提示できるシステムをつくっていくとし、そのために異業種との連携をさらに加速・強化する。
昨年の戦略発表で堤氏は、パートナーとのエコシステムの構築、日本発のイノベーション開発の仕組み構築、戦略的投資の3点を掲げたが、その成果を具体例を挙げながら紹介した。特に異業種との連携では、「昨年の戦略発表で9社を発表したが、その後に10数社と連携することができた」とし、2019年もパートナーシップを順次拡大すると述べた(関連記事1、関連記事2、関連記事3、関連記事4、関連記事5)。また、戦略発表当日に新たに富士ソフトと提携し、拡張現実(AR)を活用したヘルステック・ソリューションを提供することを発表した(関連記事6)。
そうしたオープンなエコシステムの構築拡大をベースに、2019年度は2018年度戦略の深化と加速が基本になるとし、「深化と加速の両面で結果を出し、『ヘルステックの価値とはこれだ』というものを具体的に示していく」とコミットした。