手術室内で、執刀医が手の動き1つでPACS(医用画像管理システム)ビューワーから必要な医用画像を自在に取り出す――。そんなインターフェースを備えたPACSの手術室での利用に向けた臨床研究を、東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 先端工学外科/脳神経外科 教授の村垣善浩氏らのグループが開始した。

PACSビューワーを直感的に操作
PACSビューワーを直感的に操作
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 3次元深度センサーと2次元カメラを組み合わせ、ジェスチャー入力などを可能とする米Intel社の「RealSense」技術を活用したもの。東京女子医大とIntel社、PACSベンダーの横河医療ソリューションズが2年ほど前から共同開発を進めてきた。横河医療ソリューションズは2017年春にも、RealSense対応のビューワーを備えたPACSを発売予定だ。

 Intel社が2016年12月1日に開催した医療・ヘルスケア事業の説明会に、東京女子医大の村垣氏が登壇。「インテルテクノロジーがもたらす次世代医療技術革新」と題し、臨床研究への取り組みを紹介した(関連記事1)。RealSenseのさらなる応用として、AR(拡張現実)による手術ナビゲーションについても語った。