アスリートから寝たきりの状態まで

 Live Tracに加えてprimesapが手掛けるのが予測型看視・対話型遠隔リハビリテーションソリューション「Life Trac」。スポーツ向きのLive Tracに対してLife Tracは見守りや遠隔リハビリに使用する。Life Tracはベッド付近に設置する「On Bed Sensor」と身に着ける「On Body Sensor」、浴室用の「Computer Vison」の3種類がある。

 ベッドサイドに設置するOn Bed Sensorは、照度や温度、気圧を測定するセンサーを搭載し、人が過ごす環境を見守るもの。バイタルデータの測定と組み合わせて、個々人が安眠できる温度設定など、人が快適に暮らせる環境づくりの提案にもつなげたい考えだ。環境見守りセンサーとして東京明日佳病院の病床に導入する予定。

 On Body Sensorは、Live Trac同様にアンカーシステムと慣性センサーから成る。高齢者の見守りとして使用し、体の動きをモニタリングすることで転倒を検知する。さらに疾患が原因で転倒した場合、どのような疾患の発作を起こしたのかを推定するという。「脳疾患と心疾患では、それぞれ発作が起きた際の転倒の軌跡が異なる。疾患による転倒をパターン化し、どの疾患の発作を起こしたかも推定できるソリューションを目指している」(木村氏)。

 浴室に設置するComputer Visonは、浴室での転倒をモニタリングするもの。プライバシーに配慮したものを開発しているという。