医療現場にも導入へ

 Live Tracは、インテルとABBALabが企画した「Edisonスカラシッププログラム」にprimesapが2015年5月に採択されたことを受けて開発された。現在のLive Tracにはインテルのコンピューターモジュール「Intel Edison」が使われている。2017年1月には同社のコンピューターモジュール「Intel Curie」に変更したデモ機をリリースする。これにより小型化と処理の簡略化が期待できるという。

発表会に登壇したprimesap 最高医療責任者で昭和大学 整形外科講座 客員教授の渡邊幹彦氏
発表会に登壇したprimesap 最高医療責任者で昭和大学 整形外科講座 客員教授の渡邊幹彦氏
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 2017年4月からは、primesap 最高医療責任者で昭和大学 整形外科講座 客員教授の渡邊幹彦氏が院長を務める東京明日佳病院に開設するラボ施設でLive Tracの活用を予定している。骨格の動きを追従して骨軸の回旋をみる、整形外科用途として使用するという。「関節可動域(ROM)測定の簡便化に役立つと期待している」(渡邊氏)。

 primesapが目指すのはLive Tracを提供することに留まらない。「アスリートが長くパフォーマンスできるよう支援したい」と木村氏は意気込む。