まばたき回数や実用視力を測定

 開発したドライアイリズムは、ドライアイの度合いを示すスコア(ドライアイ指数)をiPhoneを使って手軽に計測できるようにしたアプリだ。スコア算定の基となる計測項目は「まばたき回数」「実用視力」「ドライアイ質問紙表(OSDI)」の3つ。

 まばたき回数は、iPhoneのカメラによる顔認識機能「CIDetector」で測る。iPhoneのディスプレーに自分の顔が映るように撮影し、その状態を30秒間維持することで、その間のまばたき回数を測定できる。

30秒間のまばたき回数を測定
30秒間のまばたき回数を測定
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 実用視力は、長時間のVDT(コンピューター)作業などに伴う視力の低下を測る指標。一般的な視力検査に使うランドルト環のマークを、腕を伸ばした状態で保持したiPhoneのディスプレーに一定の時間間隔で表示し、それを見てランドルト環の向きを答えるという手順で測る。ドライアイ質問紙表(OSDI)では、ドライアイ診療における標準問診項目12問に対する回答を、アプリから入力する。

 これらの測定結果から、ドライアイ指数を0~100点で算定。指数が大きいほどドライアイの度合いが強く、眼科受診を勧めるアドバイスなどがアプリ上で返される。ゲーム感覚で楽しめる「まばたき我慢測定」もできる。30秒間、1度もまばたきせずに我慢できるかどうかを試すものだ。