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「検体として魅力的」、精液が秘める可能性

精液成分から健康を予見する

2017/10/11 10:30
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス
 精液から受精力だけでなく、健康状態も調べる――。こうした取り組みをベンチャー企業のダンテが進めている。

 同社が着目したのは、精液の成分検査である。これによって男性の生殖機能や健康状態を把握し、妊活や生活習慣の改善、疾患の早期治療などにつなげるサービスの展開を目指す。2018年春のサービス開始を計画する。

クラウドファンディングで精液を収集

ダンテ 代表取締役CEOの瀧本陽介氏
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 これまでにも不妊治療の際などに精液検査が行われていたが、精子の運動率や精液量、精子濃度を見る検査が中心だった。同社 代表取締役CEOの瀧本陽介氏は、「精液に含まれている成分分析はほとんど行われていなかった」と指摘する。血液検査でコレステロール値や血糖値を調べるような生化学検査が、精液検査ではほとんど行われていないというわけだ。

 しかし、精液には精子が受精するために必要な全ての物質が含まれているだけでなく、「男性機能の指標となる成分が多く存在することが分かってきた」と瀧本氏は説明する。そこで、サービス開始に先立ち、まずは精液成分の基準値や平均値を推定するための精液データベースの構築を進める。

クラウドファンディングで配布するキット
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 具体的には、クラウドファンディングで資金調達に加えて精液の検体収集を進めている。クラウドファンディングで呼びかけているのは、精液を自宅で採取して郵送してもらうという検査である。採取した精液中に含まれる、(1)亜鉛、(2)テストステロン、(3)スペルミン、(4)クレアチン、の4つの成分に関する検査を実施する。精子の運動率や濃度は時間や環境によって変化してしまうが、これら4つの項目であれば「郵送であっても測定精度を担保できる」と瀧本氏は話す。

 (1)の亜鉛は、精子形成に不可欠な元素で、精液量や精子運動率、正常形態率などと関係があるという。(2)のテストステロンは、「男性ホルモンの主な構成成分であり、集中力や判断力など高次精神機能にも関係する」と瀧本氏は説明する。(3)のスペルミンは精子形成において重要な成分であり、(4)のクレアチンは受精に必要な精子の持久力を高める働きがあるという。

日経デジタルヘルス Special

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