さまざまなアシスト技術で進化を続ける自動車。そんな動きに習うかのように、車いすでもアシスト技術を工夫する動きが盛んになってきた。
ヤマハ発動機は2017年9月29日、世界初をうたう片流れ制御機能を搭載した電動アシスト車いすを発売する。「第44回 国際福祉機器展 H.C.R.2017」(2017年9月27~29日、東京ビッグサイト)に出展する。
電動アシスト車いすは、人力と電動補助を組み合せて移動する車いす。人力のみによる「手動車いす」と、電動でフルサポートする「電動車いす」の中間的な存在だ。
ヤマハ発動機はかねて、電動アシスト自動車「PAS(パス)」の技術を電動アシスト車いすに応用してきた。この技術は、車いすのハンドリム操作の負荷に応じて電動の補助力を働かせるもの。ハンドリムをこぐ力と、それに応じて出力されるモーターの力を融合して車輪を回す仕組みだ。