「競合製品なし」

製品発表会の様子。向かって右から順に、国循の妙中氏、国循の西垣氏、宇都宮製作の大西氏、インテリジェントウェアの大浦氏
製品発表会の様子。向かって右から順に、国循の妙中氏、国循の西垣氏、宇都宮製作の大西氏、インテリジェントウェアの大浦氏
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 フレームには、半永久的に利用できる耐久性と、優れたフィット感につながる高いばね性を備えた材料としてβチタンを採用。フレームは、アンチ・フォッグ・フィルムの両端に入れた切り込み(スリット)を介して同フィルムに簡単に装着でき、この作業を瞬時にこなせるディスペンサーも別途開発した。利用者に応じたフィッティングが容易なため、診療科をとわず「院内でストレスなく1日中使ってもらえるアイウエア」(大西氏)が実現した。裸眼の上から使うスタンダードタイプに加え、眼鏡の上から装着できる幅広のグラスオンタイプも提供する。

 販売価格は、1回ごとの使い捨てを想定したアンチ・フォッグ・フィルム「アンフォグシールド」が10枚入り2000円(税別)。チタンフレームはスタンダードタイプ/グラスオンタイプとも3000円(同)。医療現場で使われている既存のアイガードに比べると割高だが、「従来製品を競合とは思っていない。将来的に医療用マスク並みの普及を期待できる、まったくの別物だと捉えている」(大西氏)。既に、国循などいくつかの医療機関で導入に向けたトライアル(試験利用)を開始済みだ。