登壇した森氏
登壇した森氏
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 シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスは2017年9月14日、事業戦略説明会を開催し、検体検査向けソリューションの新ブランドや新製品群を紹介した。医療機関の中央検査室向け事業や、ポイントオブケア(POC)事業を強化する。

 シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスは、シーメンスヘルスケアグループで体外診断薬・機器事業を担い、血液や尿、細胞などを対象とする検査(検体検査)向け製品群を手掛ける。疾病の早期発見や治療効果のモニタリングを目的とする、生化学検査や免疫検査、血液検査、尿検査などに向ける試薬・機器だ。検体搬送システムの設置数では業界首位という。

 説明会にはシーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス 代表取締役社長兼CEOの森秀顕氏(シーメンスヘルスケア 代表取締役社長兼CEOを兼任)が登壇。疾病の早期発見が医療費の削減につながるとして、検体検査向け事業を強化する考えを示した。

 シーメンスヘルスケアグループはここに来て、検体検査関連で複数企業を買収している。POC検査向けITソリューションを提供するドイツConworx社を2016年11月に買収したのに続き、2017年7月には血液ガス分析装置を手掛ける米Alere社子会社のEpocal社を買収した。これらのリソースを今後、独自ブランドの製品展開などに生かす。